KNOWLEDGE TEXT
ハラスメントを知る
種類・事例・起こりうること・そして変え方
行動改善プログラムでお渡しする知識編のテキストです。あなたを責めるための資料ではなく、「何がどう扱われるのか」「なぜ問題になるのか」「どうすれば変えられるのか」を、正確に知っていただくための資料です。
ハラスメント対応室「HRレスキュー」/株式会社LOGICAL DESIGN v1
01
ハラスメントとは何か — 法律上の枠組み
職場のパワーハラスメントは、法律(労働施策総合推進法)と国の指針で、次の3つの要素をすべて満たすものと整理されています。
ELEMENT 1
優越的な関係を背景とした言動
上司から部下に限りません。知識・経験・集団の力関係など、相手が抵抗しにくい関係全般を含みます。部下から上司、同僚間でも成立します。
ELEMENT 2
業務上必要かつ相当な範囲を超えている
ここが「指導との境界線」です。目的が正当でも、手段・言い方・頻度・場所が範囲を超えれば該当し得ます(§7)。
ELEMENT 3
就業環境が害される
平均的な労働者が「就業する上で見過ごせない支障が生じた」と感じる程度が目安です。本人に悪意があったかどうかは要件ではありません。
大切な前提が3つあります。
① 「そんなつもりはなかった」は、成立を妨げません。判断の中心は意図ではなく、言動そのものと、それが職場に与えた影響です。
② 上の3要素はパワーハラスメントの枠組みです。セクシュアルハラスメント(男女雇用機会均等法)、妊娠・出産・育児介護に関するハラスメント(均等法・育児介護休業法)にはそれぞれ別の法律上の定義があり、優越的な関係が無くても成立します。§3以降で1つずつ扱います。
③ 本資料の説明は一般的な枠組みであり、個別の出来事がハラスメントに当たるかどうかの判断を、私たちがすることはありません(判断するのは会社であり、法的判断は弁護士の領域です)。
07
よくあるケース — 本人の認識と、実際に起きていたこと
実際の相談で繰り返し現れる典型的な構図を、個人が特定されない形に再構成したものです。共通点は、本人には本人なりの合理的な理由があったことです。
CASE 1 — 精神的な攻撃・過大な要求
「厳しくしないと育たない」
営業部門の管理職。数字への責任感が強く、ミスや未達の報告を受けると、会議の場で長時間問い詰めるのが常態化していた。
本人の認識
自分もそう育てられた。厳しさは期待の裏返しで、本人のためだ。個室で言わないのは「皆への教育」のためだ。
実際に起きていたこと
叱責を避けるため、部下は悪い報告を出さなくなった。問題の発見が遅れ、さらに大きなミスと叱責につながる循環ができていた。休職者が出て通報に至った。
転換点: 「厳しさ」と「人前で・長時間・人格に触れる」は別の変数だと分けて捉えたこと。期待の伝達は残し、態様(場所・時間・言葉)だけを変える練習をした。
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ここから先は、受講される方にのみお渡しします
本サンプルは、行動改善プログラムで使う教材(全12章)から2章分を抜粋したものです。品質と語調をご確認いただくためのものです。
全文に含まれる章
02 パワーハラスメントの6類型(該当し得る例/該当しない例の対カード)
03 セクシュアルハラスメント 04 モラルハラスメント
05 妊娠・出産・育児・介護に関するハラスメント 06 そのほか知っておくべき型
07 よくあるケース(全5本/本サンプルは1本のみ)
08 放置すると何が起こりうるか(相手・本人・会社の三面)
09 指導とハラスメントの境界(5観点) 10 今日から使える言い換えと行動(4型)
11 類型別 — プログラムで扱う教育と、期待できる変化
12 まとめ — この資料の使い方
全文は、ご契約後に受講される方へ直接お渡しします。事前に全文をご確認になりたい場合は、ご担当者さまへ個別にご提示しますのでお申し付けください。